グルテンフリーのビールは本当に“絶対ダメ”なのか?


スーパーやコンビニの棚でラベルを裏返すと、数字が並んでいて戸惑いますよね。20ppmを超えるとアレルギー症状を招く恐れがあるため、まずは基準を知ることが大切です。
この記事でわかること
- 世界基準「20ppm」が示す意味
- キリン「のどごし生」とアサヒ「ドライゼロ」の実情
- 日本酒や焼酎などグルテンゼロのお酒選び
難しい用語はかみ砕いて解説するので、読み終える頃には「どのビールを選ぶ?どうラベルを読む?」がスッと整理できるでしょう。さあ、一緒にお腹にやさしい一杯を探しませんか?
この記事のポイント
- 20ppmが世界基準
- 日本は1ppm未満
- 店頭GF発泡酒は2種
- 米焼酎など安全
グルテンフリーでないビールは絶対ダメ?
グルテン含有量を確認


結論として、グルテンフリーと名乗るには “1kgあたり20mg未満(20ppm)” が世界の目安です。
日本にはまだ統一基準がなく、2025年6月時点で農林水産省が示す「ノングルテン」はさらに厳しい1ppm未満。
これを知っておくと安心できますね。
20ppmを超えるとアレルギー症状を招く恐れがあるため注意が必要です。海外のFDAやEUも同じ数字を採用しています。
区分 | 基準値 | 具体例 |
---|---|---|
通常のビール | 制限なし | 麦芽比率50%以上 |
グルテン除去ビール | 20ppm未満 | 大麦で醸造後にグルテン分解 |
ノングルテン食品 | 1ppm未満 | 米粉パンなど |
具体例として、アメリカ産「Omission」は20ppm未満、国産の米麹ビールは1ppm未満と表示されています。数値が小さいほどリスクは低いですが、検査や表示の有無も確認しましょう!
のどごし生の真相
キリン「のどごし生」は麦芽の代わりに大豆たんぱくを使う第3のビールで、原料だけ見ればグルテンフリーに近い商品です。
ただ、製造ラインが麦芽ビールと共用のため検査を行っておらず、「グルテンフリー」の表記はしていません。
- 良い点 … 手軽にコンビニで入手、2024年10月時点で350ml缶が150円前後と低価格
- 注意点 … 同じ設備で麦芽ビールも作るため微量混入(コンタミ)がゼロではない
メーカーの相談窓口は「小麦・麦は不使用だが100%安全とは言い切れない」と回答しています。
小麦アレルギーの方は事前に少量で体調チェックしたほうが安心でしょう。
健康への影響はどうか
グルテンフリー ビール 絶対ダメ? いいえ、アレルギーやセリアック病を持つ人には救世主ですが、誰にとっても万能な健康飲料ではありません。
主なメリットは次のとおりです。
- グルテン関連症状(腹痛・下痢など)を防ぎやすい
- エクソルフィンが出にくく過食防止につながる
- 低プリン体や低カロリー商品が多い
一方デメリットも忘れずに。
- 価格が高め・品数が少ない
- アルコール度数は通常と同じで、飲み過ぎれば肝臓への負担は変わらない
- 国内では基準があいまいで、ラベルだけでは判断できない場合がある
つまり、「グルテンフリーだから絶対ダメ」ではなく「体質と量に応じて選ぶ」ことが大切です。
ラベルの数値や製造方法を確認しつつ、適量を楽しみましょう。
絶対ダメ回避!グルテンフリーでビール選び
コンビニ市販の発泡酒を選ぶ


まず知ってほしいのは、2025年6月27日現在、コンビニで気軽に買える“ほぼグルテンフリー”の発泡酒はほんの数本しかないという事実です。
理由は単純で、麦芽を使わずに第3のビールとして造られた商品が少ないからです。大手5社の棚を確認したところ、該当したのは次の2本でした。
商品名 | 種類 | グルテン対策 | ポイント |
---|---|---|---|
キリン のどごし<生> | 第3のビール | 麦芽の代わりに大豆たんぱく | 飲みごたえを維持し150円前後 |
アサヒ ドライゼロ | ノンアルビール | 麦由来原料なし | 車の運転前でもOK |
- のどごし<生>は“グルテンフリー表記なし”。同じラインで麦芽ビールを作るため微量混入のリスクがあります。
- ドライゼロは麦を使わず検査済み。ただし香料が独特で好みが分かれやすいですね。
- どちらも350ml缶で100〜150kcalほど。糖質オフではないので飲みすぎ注意です。
このように選択肢は限られますが、買う前に「麦芽」や「小麦」と書かれていないか確認すれば失敗しにくいでしょう。
日本人が選びたい安全なお酒
“ビールはグルテンで絶対ダメ”と感じたら、別のお酒を選ぶのも手です。
日本酒や焼酎は米や芋・麦を蒸留して作るため、グルテンが残りませんよ。
カテゴリー | 安心度 | 選び方のコツ |
---|---|---|
清酒(日本酒) | ◎ | 米と米麹が基本。
醤油粕添加の銘柄は避ける |
本格焼酎・泡盛 | ◎ | 蒸留過程でグルテンゼロ。
麦焼酎でも安心 |
ワイン・ウイスキー | ○ | 樽由来の微量混入はごく低い |
リキュール類 | △ | 麦芽エキス入りに注意 |
クラフトビール | △〜× | 原料に大麦が多い。
苦手なら避ける |
- 日本の清酒は米だけで作る「純米酒」を選ぶと安心度がさらにアップします。
- 蒸留酒はアルコールを気化させて集めるので、たんぱく質のグルテンは残りません。
- リキュールやカクテルベースは、糖質シロップに麦由来の甘味料が混ざることがあるためラベル確認を怠らないようにしましょう。
つまり、不安だから全部ダメではなく、成分表示を見て安全なお酒を賢く選ぶのがコツです。
お好みに合わせて楽しみを広げてみませんか?
グルテンフリー ビールは絶対ダメ?安全ライン20ppmと選び方:まとめ
Q&Aでまとめますね。
質問(Q):20ppm以下なら大丈夫なの?
回答(A):世界目安は20ppm未満、日本は1ppm基準も採用。
質問(Q):のどごし生は安全ってこと?
回答(A):大豆原料だが共用ラインで微量混入リスクあり。
質問(Q):健康面ではどうなの?
回答(A):アレルギー対策に有効でも飲み過ぎは負担。
質問(Q):コンビニで買うなら何を選ぶ?
回答(A):候補は「のどごし生」と「ドライゼロ」の2本。
質問(Q):他に安心して飲めるお酒は?
回答(A):米の清酒や本格焼酎はグルテンゼロで安心。
記事のまとめ:基準を知りラベルを読めば、合うお酒が見つかるでしょう。飲み過ぎはNGですから、体調と相談して安全な一杯を楽しんでくださいね。最後まで読んでくれてありがとう!